ビーウィズ株式会社は、esportsプレイヤーが競技と仕事を両立しながら働くことのできる『esports社員制度』を10月から開始することを発表した。この制度で働くこととなるesports社員には、2つの業務スタイルがあるようだ。1つ目は、ビーウィズのコンタクトセンターでゲーム会社のオペレーター業務。2つ目は、プレイヤーとコーチをマッチングするサイトにて、ゲームのコーチングを行うことだ。それだけではなく、業務内でゲームスキル向上に取り組むことも可能とのこと。
ビーウィズ株式会社は、パソナグループの連結対象子会社であるテレマーケティング会社。コールセンターの設立・運営を主業務とする。
競技と仕事の両立
昨今、esports esports と持ち上げられているが、実際は一般社団法人がよくわからない規約を作ったり、賞金規模が低いものだったり、大会の環境が杜撰だったりとesports後進国を感じさせられる日本で、前述したesports制度を導入するという取り組みは非常に魅力的だろう。業務との両立を認められるだけではなく、プレイヤーとコーチをマッチングするサイトでのコーチングとしての支援も可能になるのは、選手からしてもゲーム市場からしても嬉しいはずだ。
ゲームのコーチングは、本年度から注目され始めており、GamerCoach、スキルタウンといったようなサービスも既に存在する。
一方で、こういったサービスを立ち上げつつも、軌道に乗らず頓挫してしまうこともある。
参考:leadgamers
2月上旬にサービス開始を予定しておりました「Lead Gamers」ですが、更なる品質向上を目指して3月上旬に延期させて頂くことになりました。
サービス開始をお待ち頂いていたお客様には、ご迷惑をお掛け致しますが、サービス開始まで今暫くお待ち下さいますようお願い申し上げます!
— leadgamers (@leadgamersinc) February 10, 2019
もちろん現状の市場では、コーチングサイトに登録しているだけで生計を立てることは不可能に近い。このような背景を考えると本制度がどれだけ選手に貢献しているか明白だ。
また、コーチを育成する独自の教育カリキュラムを開発し、esportsのプレイヤーとコーチをマッチングするサイト『JOZ(ジョーズ)』を2019年内に開設するようだ。『JOZ』開設に先駆け、コーチの募集も10月18日(金)から開始するとしている。
esports社員 概要
雇用形態は契約社員・アルバイトとなっており、正社員ではない。しかし、esportsシーンでプロを目指す多くのゲームプレイヤーは、ゲームだけで生計を立てていくことが難しい。そういったプレイヤーにとってこの環境は過ごしやすいだろう。
気になったプレイヤーは是非応募してみてはいかがだろうか。
以下引用
ゲーム業界ではesportsへの注目が年々高まっています。一方で、プロを目指す多くのゲームプレイヤーは、ゲームだけで生計を立てていくことが難しく、競技生活を終えた後のキャリア構築も大きな課題となっています。
ビーウィズは、2000年の創業時より複数のゲーム会社からコンタクトセンターの業務委託を受け、サービスを提供してきました。2018年にはゲーム業界に特化した「ゲームサポート専門組織」を発足し、ゲーム業界・知識に精通したオペレーターが高品質なサービスを提供しています。esports社員は、ゲーム会社のコンタクトセンターのオペレーターとして活躍しながら、コンタクトセンターの入電が少ない時間に、ゲームのコーチングや、自身のゲームスキル向上のための練習を実施するなど、働きながらゲームのスキルを向上させることができます。ビーウィズでは既に、2名のオペレーターがesportsと仕事を両立しながら活躍しています。
また、ビーウィズがこれまでのコンタクトセンター運営で培ってきた人材育成ノウハウを活かし、コミュニケーションやコーチングのスキルが習得できる独自の教育カリキュラムを開発、esportsコーチ(JOZ認定コーチ)として認定する制度を創設します。
さらに、今後増加することが予想される「esports大会に新たにチャレンジするプレイヤー」と「JOZ認定コーチ」をマッチングするサイト『JOZ』を2019年内に開設し、プレイヤーが最適なコーチから安心してゲームを教わることのできる環境と、ゲームを教えることを通してコーチが収入を確保できる環境を提供してまいります。
ビーウィズは本取り組みを通してesportsプレイヤーの長期的なキャリア構築を支援してまいります。
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