2024年の夏シーズンより、LPLとLCK CLにFearless Draft(フィアレス・ドラフト)が導入された。シリーズ中一度ピックしたチャンピオンは再ピック不可というルールでBO3、BO5を行うため、普段はプロシーンで見かけないチャンピオンが登場することに期待できる。
LPLとLCK CLで少々ルールに違いがあるのでその解説や、実際のドラフトの様子をかいつまんでお届けしたい。
LPL(中国)
LPLでは自チームが一度ピックしたチャンピオンのみ再ピック不可のフィアレスドラフトとなっている。上記の画像ではカサンテ、コーキ等はお互いのチームが一度ずつピックしていることが分かるだろう。
そのため3ゲーム目でも意外と選択肢が残っていて、また、それぞれのチームでBANするチャンピオンに偏りが生じる。
LCK CL(韓国二部)
韓国の二部リーグLCK CLでは、どちらかのチームが一度ピックしたチャンピオンが再ピック不可という更にプールの幅が狭まるルールとなっている。ただし、BO5の5戦目に突入した場合はフィアレスではなく通常のドラフトを行うとのこと。BO5の4戦目が最も困難を強いられる。
メタへの影響は?
アイテム改変後のパッチではトリスターナ、コーキなどマークスマンをミッドに置き、ザイラ、カーサス、ニダリーなどのAPチャンピオンをジャングルに置く構成が重宝されている。
しかし、フィアレス・ドラフトではミッド向けマークスマンが出尽くしてしまうため、ゲーム数が進むとルブランやオレリオン・ソルなどが出てくる。そういった形で影響が出ていると言えるだろう。
一方で、極端にオフメタなピックはあまり見られないようにも思える。また、BANされたチャンピオンは無関係なので、もし次のゲームで開けばピックできる。そのため、OPチャンピオンにBAN枠を使い続けなければいけない点はこれまでのドラフトと変わらない。
これまではLDLで運用されてきたFearless Draftだが、よりレベルの高いLPL、LCK CLで研究されることで、更なる発展に期待できそうだ。