2025年11月、サモナーズリフトに新たな脅威が舞い降りました。172体目のチャンピオンとして実装された「ザーヘン(Zahen)」は、ダーキンでありながらペトリサイトの肉体を持つという異質の存在です。
実装直後からトップレーンとジャングルで猛威を振るい、初日の勝率は驚異の54.2%を記録。これを受けてRiot Gamesは即座に緊急ホットフィックス(Hotfix)を実施しました。
本記事では、ザーヘンの基本性能から、ホットフィックスの内容、最新のビルドガイド、そして現在確認されているバグ情報まで、解説します。
1. ザーヘンとは?:光と闇を抱くダーキン
ザーヘンは、かつてシュリーマの超越者でしたが、ヴォイド戦争の狂気に蝕まれダーキンとなりました。しかし他のダーキンと異なるのは、彼が自らをペトリサイト(魔法を吸収する石)の像に封印し、狂気を抑え込もうとした点です。 長い時を経て目覚めた彼は、ペトリサイトの白い肉体と、そこから漏れ出すダーキンの赤い魔力、そしてかつての栄光を思わせる黄金の翼を持っています。
ロール: ファイター / スカーミッシャー 適正レーン: TOP / JUNGLE
2. 実装直後の勝率と緊急ホットフィックス
衝撃のデビュー
実装初日、ザーヘンは特にトップレーンで支配的な強さを見せました。 パッシブによる圧倒的な攻撃力上昇と、Q「ダーキングレイヴ」によるサステイン(回復能力)が高すぎたため、対面に来た多くのメレーチャンピオンが息をできない状態となりました。
初日データ(プラチナ以上):
- 勝率: 54.2%
- バン率: 68%
- ピック率: 18%
この異常事態に対し、Riotは実装からわずか24時間後にマイクロパッチ(Hotfix)を適用しました。

Hotfix 内容 (Patch 15.23 Micro)
開発者コメント: ザーヘンは想定以上に「不退転」のスタックが溜まりやすく、レーン戦の段階で手が付けられない状態になっていました。また、Qの回復量は後半戦で不死身に近い耐久力を提供していたため、これらの数値を調整します。
固有スキル – 戦威修養 (Cultivation of War)
- スタックごとの増加攻撃力: 2-5 (レベル毎) -> 1.5-4 (レベル毎)
- 最大スタック時のボーナスAD倍率: 200% -> 175%
Q – ダーキングレイヴ (The Darkin Glaive)
- 基本ダメージ: 60/90/120/150/180 -> 50/80/110/140/170
- 回復量(対チャンピオン): 与ダメージの30/35/40/45/50% -> 20/25/30/35/40%
E – 絢爛たる進撃 (Aureate Rush)
- クールダウン: 12/11/10/9/8秒 -> 14/13/12/11/10秒
この修正により、勝率は**50.5%**前後まで落ち着きましたが、依然としてTier 1クラスの強力なピックであることに変わりはありません。
3. スキル解説とコンボ
Passive: 戦威修養 (Cultivation of War)
戦闘を続けるほど強くなるスキル。敵チャンピオンと戦闘状態にある間、毎秒「不退転」スタックを獲得します。最大10スタックで「覚醒」状態になり、ADが大幅に上昇し、死亡時に一度だけ復活(HP30%)が可能になります。
- Tips: レーン戦ではミニオンを利用して戦闘状態を維持することはできません。対面とダメージトレードを長く行うことが重要です。
Q: ダーキングレイヴ (The Darkin Glaive)
主力ダメージ源。2回連続で斬りつけます。
- 発動1回目: 前方を薙ぎ払い、スローを与えます。
- 再発動: 3秒以内に再使用すると、突き攻撃を行い、対象をノックアップさせます。
- Tips: 1回目と2回目の間にAA(通常攻撃)を挟むのが基本コンボです(Q1 -> AA -> Q2)。
W: 戦慄の再臨 (Dreaded Return)
グレイブを突き出し、ヒットした敵を引き寄せます。ダリウスのEに似ていますが、射程がやや長く、発生が早いです。
- Tips: 逃げる敵を捕まえるだけでなく、ガンク合わせにも最適です。Wで引き寄せてからQ2のノックアップに繋げるのが確定コンボです。
E: 絢爛たる進撃 (Aureate Rush)
短いダッシュの後、周囲を回転攻撃します。外周部分(刃の部分)を当てると追加ダメージと物理防御低下(Armor Pen)を付与します。
- Tips: 壁抜けが可能です。Qのモーション中にEを使うことで、Qの当たり判定をずらすテクニック(Q-Eずらし)が存在します。
R: 無慈悲なる裁き (Grim Deliverance)
対象指定不可状態で空へ飛び上がり、指定地点に急降下します。着地時に大ダメージを与え、範囲内の敵の数に応じて自身のHPを回復します。
- Tips: 集団戦のイニシエートとして使うか、タワーダイブ後の離脱に使うかが鍵です。回復量が凄まじいため、瀕死の状態から一気に逆転することも可能です。
4. おすすめビルドガイド (Season 2025)
ザーヘンはスキルファイターでありながら、AAも多用するため、スキルヘイストと攻撃力、そして耐久力が求められます。
ルーン設定
メイン:征服者 (Conqueror)
- 征服者: パッシブとの相性が抜群です。ロングトレードで最強を目指しましょう。
- 凱旋: 集団戦での生存率を高めます。
- レジェンド: ヘイスト: スキル回転率が命です。
- 背水の陣: 低HPでの粘り強さが強化されます。
サブ:不滅 (Resolve)
- 息継ぎ: レーン維持用。
- 生気付与: QとRの回復量が増加します。これは必須級です。
アイテムビルド
スタートアイテム
- ドランブレード + ポーション(基本)
- ドランシールド(対レンジ、ハラスがきつい場合)
コアアイテム
- ブラック・クリーバー (Black Cleaver)
- Eの物理防御低下と合わせて、タンクすら溶かす火力を手に入れます。HPとヘイストも優秀。
- サンダード・スカイ (Sundered Sky)
- 2024年から続く強力なサステインアイテム。Qの合間のAAでクリティカルと回復が発動し、継戦能力が飛躍的に向上します。
- ステラックの篭手 (Sterak’s Gage)
- 集団戦でのバースト対策。パッシブの復活と合わせて、実質3本のHPバーを持つようなものです。
状況別アイテム
- デスダンス: 対AD構成に。
- スピリットビサージュ: 対AP構成に。回復効果UPがザーヘンに噛み合います。
- ショウジンの矛: スノーボールしている時に。スキルが無限に回ります。
5. 有利・不利なマッチアップ
有利 (Good Against)
- タンク全般 (サイオン, オーン): 長期戦になればパッシブと征服者で圧倒できます。また、割合ダメージと物理防御低下があるため、硬い敵ほど溶かしやすいです。
- 機動力の低いファイター (ダリウス, モルデカイザー): 射程の長いWとEのブリンクで距離調整がしやすく、相手のスキルを避けながら戦えます。
不利 (Bad Against)
- レンジ系 (ヴェイン, クイン): Eのクールダウンが長いため、一度近づくのに失敗すると一方的に攻撃されます。
- フィオラ: Q2のノックアップやWの引き寄せを「パリィ」されると即死に繋がります。スキルモーションが大きいため、反応されやすいのが難点です。
6. 現在確認されているバグ (Known Bugs)
残念ながら、新チャンピオンにはバグが付き物です。現在、以下のバグがコミュニティで報告されており、使用する際は注意が必要です。
- 「ガーディアンエンジェル」重複バグ
- パッシブの復活効果とアイテム「ガーディアンエンジェル」を同時に持っている場合、稀に両方の復活が発動せず、そのままデスするという致命的なバグがあります。修正されるまではGAの購入は控えたほうが無難です。
- Source: Zahen Critical Bug Report – YouTube
- Q2の方向指定ミス
- Eで壁を越えた直後にQ2を使用すると、カーソルの位置に関わらずキャラクターが向いている方向に強制的に発動するバグがあります。操作ミスではないので、壁越え直後は一瞬移動入力をして向きを調整すると防げます。
- Source: Zahen Mechanics & Bugs – YouTube
- ヴォイドグラブとの相互作用
- ジャングル運用時、ヴォイドグラブに対してWを使用すると、グラブが壁に埋まってしまい、ターゲットできなくなることがあります。
- Source: Jungle Zahen Glitch – YouTube
7. 総評:使いこなせば最強のキャリー
ザーヘンは、操作難易度は中程度ですが、立ち回りの判断(いつ飛び込むか、いつ引くか)が非常に重要なチャンピオンです。 ホットフィックスで数値は落ち着きましたが、そのスキルセットの優秀さは変わっていません。特に「復活」という強力なパッシブを持っているため、レイトゲームでの影響力は計り知れません。
今のうちに練習して、ランク戦でLPを稼ぎましょう!

