3D版FactorioことSatisfactory。早期アクセスゲームであるがコミュニティからの注目も高く、高評価も多い。筆者はまだ遊び尽くせていないが、プレイした所感を書いていこうと思う。
基本は工場を作るだけ
本作のストーリーは未開拓の星に降り立って資源を集めるというだけのシンプルなもの。プレイヤーは最低限の装備を持って着陸し、銅鉱石を掘り、精製し、自動採掘マシンを設置し……というスタートアップから始めることになる。資源が集まってきたら新しい設備を作り、より効率的に資源を集めることが出来るようになる。色々な設備を設置し、それらをコンベアで繋げていくうちに次第に巨大な(そして猥雑な)工場が出来上がっているというわけだ。もちろん、しっかりとプランを建てて、整理された美しい工場を作ることも出来る。
こちらは筆者のいい加減さを象徴する一枚。2つのコンベアがぴったり重なって交差している。コンベアの高さを変えるための支柱を建てることも出来るのだが、この状態でも全く問題がないためこのまま運用されている。Factorioですら地下を通して交差するはずだが……。
マップは広く、探索とそれによるレア素材集めは楽しめるが、戦闘要素は薄い。ゲームを進めていっても大した武器は作れない。戦闘が苦手なプレイヤーでも楽しめるが、マインクラフトやFactorioを期待していると拍子抜けするかもしれない。
美麗なグラフィック、マルチプレイ対応
今作は公式には4人までのマルチプレイに対応しているが、設定ファイルを書き換えればもっと増やすことも出来る。とはいえ、人数が増えれば増えるほどゲームの消化スピードが加速するだけで、面白さが増すわけではないだろう。また役割分担が発生しにくいのも悩みどころで、探索や戦闘要素と比べると工場作りの占めるウェイトが多く、必然的に全員で工場を作り上げていくことになる。マルチプレイサバイバルゲームでの裏方/内政の部分を皆でやることになるので、好みではないプレイヤーもいるだろう。
足場を貫通しているコンベア。これで問題がないのでこのまま稼働しているが、もちろん足場を迂回させて設置することも出来る。
グラフィックは良く作り込まれているという印象で、植物や地形のバリエーションが多く、またマップが自動生成ではなく意図を持って作られているので、探索する面白さがある。高い丘から巨大工場を眺めた時はちょっと感動したほどだが、それもグラフィックの良さがあってこそ。
SatisfactoryはSteamで3180円。時折セールも行うが、割引率は少なめ。ボリュームに不満は無いものの、戦闘にもう少し力が入っていても面白かったかな、といったところ。普段の対戦ゲームでサポートキャラををプレイしていたり、Terrariaで戦闘を他人に任せていたような人を集めて、裏方作業だけに集中するには良いゲームだろう。
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