ヨーロッパの強豪Fnatic で活動していたRekkles が、韓国T1のアカデミーチームに加入することが発表された。ADCとして長く活動していたが、サポートロールとして加入する。本記事では、Rekklesの声明や加入動画の文字起こしを記載する。
Rekkles とは

Martin “Rekkles” Larsson は1996年9月20日生まれのスウェーデン人プレイヤーだ。2012年にLoL のプロシーンに参入してからは、ほとんどの期間Fnatic のADCとして在籍していた。LEC では600ゲーム近くFnatic でプレイし、LEC で4回優勝、国際大会では7回戦っている。2018年には当時のヨーロッパLCS のSpring スプリットとSummer スプリットを制覇し、Worlds 2018では準優勝を決めている。対戦相手はLPL のInvictus Gaming で、トップレーンに”The Shy”、ジャングラーに”Ning”、ミッドレーンに”Rookie”、ADCに”JackeyLove”、サポートに”Baolan”を据えた強豪チームだ。
2020年にFnaticとの契約が切れた後、RekklesはG2 Esportsに加入し、2021年春のスプリットで3位、夏のスプリットで4位になった。また、両スプリットで1st All-Pro Teamに選ばれ、Spring スプリットではMVPを獲得た。2021年11月16日にはLFL – La Ligue Française に所属するフランスチームのKarmine Corpに移籍し、EU Masters 2022 Spring トーナメントで優勝した。夏のスプリットでは成績が振るわず、LFLで6位に終わった。
2023 にはFnatic に戻ったが、ADCとしてではなくサポートへ転向した。しかしながら、Summer スプリットではRekkles は起用されなかった。
サポートへの転向とFnatic からの脱退
サポート転向に関する声明
2023年4月29日に、Rekkles がサポートに転向に対する声明を出している。
「みんなこんにちは。実はこの動画は3テイク目なんだけど、原稿を読むより自然体に任せてしゃべったほうがいいと思ったから、このまま進めるね。話すと長くなるんだけど、サポートにロールチェンジした。めっちゃクレイジーに聞こえるし、実際そうなのかもしれないけど、今年中ずっと考えてて、いや、僕はADC としてめちゃくちゃ上手いんだけど、”立ち泳ぎ”している感覚だったんだ。”立ち泳ぎ”はスウェーデンの言い回しで、めちゃくちゃ頑張ってるんだけど、何も進捗がないってこと。
それが僕にとってはADC だった。12年間やってきたけど、ずっと同じところにいる感じ。だから、状況を打開するには僕自身何か変わらなきゃ、新しいことに挑戦しなきゃって。でもできるって自信があるし、僕がFnatic のJanna になるってこと(Worlds 2011 で優勝したFnatic のサポートMellisan のJanna スキンのこと)。もちろんMelee サポートもRanged サポートもたくさん努力しなくちゃいけないけど、僕は努力家だからできると思ってるし、ゲーム理解度もコミュニケーションもすでに持ち合わせてるから、できない理由がないんだよね。
また機会があったらちゃんと説明するけど、今はめちゃくちゃ楽しみにしてるし、できると思ってる。この決断がどうなるかはわからないけど、みんなが共感してくれたらうれしいな。じゃあ、またね。」
Fnatic 脱退に関する声明
2023年10月12日には、自身のXアカウントでFnatic 脱退に関するポストを行っている。
- Bot レーンではすでにTrymbi とNoah がとても好調なので2024シーズンに向けて何も変える必要がない
- チームに所属しないのはとても怖いし、同時に楽しみ
- LEC でサポートとしてプレイしたいけど、ADC でも機会があればやりたい
- 今回の決断は僕が決めたことで、白黒はっきり付けたい僕の性格がそうさせた
- Fnatic には僕の決断を尊重してくれたことに感謝してる
2024シーズンに関する声明
2023年11月24日に、自身のXアカウントで新チーム加入に関するポストを行っている。
- 2024シーズンには新チームに加入する
- とてもめちゃくちゃわくわくしていて、長年の夢だったし、このチャンスで内なる子Rekkles がとても喜んでる
- とても努力するから、みんなには応援してほしい
- 2023年は僕のキャリアの中で最悪の年だったけど、もう吹き飛んだ
- 支えてくれた人たちにはとても感謝している
- 最後に、Rekkles.gg でファンアイテム買ってくれよな!
T1 への加入
様々な噂が錯綜する中、12月11日にT1 公式Xアカウントで、Rekkles がT1 のアカデミーチームにサポートとして加入することを正式に発表した。
T1 加入動画
公式ポストと同時に、公式加入動画も公開された。
以下書き起こし。
- 僕の名前はMartin だけど、ほとんどの人はRekkles として知っているかな。
- 今は27歳で韓国だと28歳になるのかな。
- スウェーデン生まれで、ほとんどのキャリアをベルリンで過ごして、EU LCS、現LEC でプレイしてた。
- ずっとサポートに転向したほうがいいんじゃないかなって思ってて、2014年にやりかけたんだけど、今年の春から夏にかけて真剣に考えてた。
- “たられば” がとても嫌な性格だから実際にやろうと思ったんだ、どのくらいサポートが上手くなれるか。それでダメだったらダメだけど、やれることは全部やったほうがいいなって。
- 僕がやれることを叶えてくれるチームが良かった。ここ(T1)に来たかった。
- とても長い道のりだということは理解している。言語、文化、チームメイトのこと、いっぱい新しいことを学ばなくちゃいけない。もちろんサポートへの理解度もそうだ。
- 最初は大変なことくらいわかってる。
- 1年ないしは半年でチームメイトと遜色ないレベルに持っていきたい。
- 努力し続けるし、このチャンスとものにできるように戦い続ける。