韓国esportsチーム T1の『League of Legends』部門 所属のFaker 選手が、12月25日にAfreeca TV の配信でおすすめの本を読書難易度と共に紹介した。読書家の一面もあるFaker 選手。配信では50冊ほど紹介していたがその中から一部紹介する。30冊に渡るリストだが、本記事では、Faker 選手のコメントを翻訳して記載する。また、各コメントの冒頭にはFaker 選手がつけた1~5までの読破難易度も記載している。
12月25日の配信
配信は下記のURLを確認してほしい。
https://vod.afreecatv.com/player/111677753
8番出口をプレイ後、16Personalities(MBTI診断)をおこない、その後本の紹介をしている。
本配信後、韓国の書店では、特設ページにてFaker 選手がおすすめしている本を紹介している。
https://www.aladin.co.kr/m/mFSEvent.aspx?EventId=260300
以下は、Faker 選手がおすすめしている本を日本語にてまとめたものだ。
『1Q84』村上春樹
レベル2:初めて読んだ本。練習室にあった本がこれだった。村上春樹の執筆スタイルが感じられる本。
1Q84(BOOK1~3)合本版(新潮文庫) Kindle版
『ノルウェイの森』村上春樹
レベル1.5:村上春樹の代表作、難解な内容の中で周りの人々の大切さを気づかせる本。
ノルウェイの森 (講談社文庫) Kindle版
『運動脳』Anders Hansen
レベル1.5:運動が脳に与える肯定的な効果を易しく解説した本。
『スマホ脳』Anders Hansen
レベル2:集中力に関する本。SNSとスマートフォンの欠点を脳科学的観点から照らし合わせる。現代人が生活を再考するようになる本(推奨)。
『ラプラスの魔女』東野圭吾
レベル1:ミステリー推理小説、東野圭吾入門書。面白い。
『クスノキの番人』東野圭吾
レベル1:心が暖かくなる本。年末に読むのに良いかもしれない。
『白馬山荘殺人事件』東野圭吾
レベル1:推理小説、サクサク読める。
『マスカレード・ホテル』東野圭吾
レベル1:シリーズ小説、日本の推理小説、サクサク読める。
『ナミヤ雑貨店の奇蹟』東野圭吾
レベル1:心が暖かくなる本。友達と手紙をやり取りするような気分になる本。
『New Cosmos』David Eicher
レベル4:天文学に興味があるか、志望する人におすすめ。
The New Cosmos: Answering Astronomy’s Big Questions (English Edition) 1st 版, Kindle版
『「おもしろい」のゲームデザイン ―楽しいゲームを作る理論』Raph Koster
レベル2.5:人々がどのようなゲームを好むか、なぜ遊びを好むかを大まかに説明する本(ゲーム開発者におすすめ)。
『完全記憶探偵』David Baldacci
レベル1.5:アメリカの小説。登場人物間の対立が印象的だった。
『華氏451度』Ray Bradbury
レベル1:古典小説、古典名作には理由がある。私たちの思考と理念が重要だという話。
『データを正しく見るための数学的思考 数学の言葉で世界を見る』Jordan Ellenberg
レベル2:私たちの行動を数学的な観点から確率論的に説明した本。
データを正しく見るための数学的思考 数学の言葉で世界を見る Kindle版
『心はこうして創られる「即興する脳」の心理学』Nick Chater
レベル4:途中で読むのを止めた。説明が理解しにくく、文体が読者を考えさせるより説得しようとする本だった。
心はこうして創られる 「即興する脳」の心理学 (講談社選書メチエ) 単行本(ソフトカバー) – 2022/7/14
『Collected Essays of Arthur Schopenhauer』Arthur Schopenhauer
レベル1.5:ショーペンハウアーの深い洞察を知ることができる本。現代的な解釈で間違っている部分も多いが、個人の洞察力を垣間見ることができた本(現代的な価値観と合わない内容があるので注意)。
Collected Essays of Arthur Schopenhauer (Unabridged Start Publishing LLC) (English Edition) Kindle版
『朝時間が自分に革命をおこす 人生を変えるモーニングメソッド』Hal Elrod
レベル1:自己啓発書、モチベーションを与える本。朝の重要性を気づかせる。
『サピエンス全史: 文明の構造と人類の幸福』Yuval Noah Harari
レベル2.5:人間に関心がある人におすすめ、進化論的観点から照らし合わせる。歴史に興味がある人におすすめ。個人的におすすめする必読書。
『火星の人』Andy Weir
レベル2:映画「オデッセイ」の原作小説。宇宙や火星に関心がある人におすすめ。小説だが科学的。
『FBI捜査官が教える「しぐさ」の心理学』Joe Navarro、Marvin Karlins
レベル1:人の行動を見てどのような考えをしているか大まかに推測するのに役立つ本。軽く読むのに良い(注意:一般化してはいけない)。
『FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』Hans Rosling
レベル2.5:私たちが世界を誤解している理由、世界が実際にどのような状態なのかを教えてくれる本。
FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
『睡眠こそ最強の解決策である』Matthew Walker
レベル2:睡眠学者が書いた睡眠に関する科学的事実。現代科学的に睡眠にアプローチする本。睡眠の重要性を気づかせる(強く推奨)。
『沈黙の春』Rachel Carson
レベル3.5:(ほぼ)初めて農薬の危険性を照らし出した本。農薬の危険性を教えてくれる歴史的な本。自然保護の重要性を教える本。
『その「決断」がすべてを解決する 貴重な人生を浪費しない「5つのロードマップ」』Mark Manson
レベル1:自己啓発書、モチベーションを与える本。
その「決断」がすべてを解決する 貴重な人生を浪費しない「5つのロードマップ」 (三笠書房 電子書籍) Kindle版
『利己的な遺伝子』Richard Dawkins
レベル3.5:古典名著。多くの生命体の誕生を進化的、遺伝的観点から詳しく解説。個体の行動を遺伝子の観点から解説。
『Stolen Focus』Johann Hari
レベル2:著者のデジタルデトックス体験。私たちが集中できない理由を個人的な理由ではなく社会的な理由で視点を変える本。社会批判の本。
Stolen Focus: Why You Can’t Pay Attention–and How to Think Deeply Again (English Edition) Kindle版
『モンク思考―自分に集中する技術』Jay Shetty
レベル2:自己啓発書のようだが、人生の智慧を含んでいる本。
まとめ
長いリストになってしまったが、日本の小説も読んでくれたり、古典作品も読んだり、Faker 選手の意外な一面を知れたかと思う。上記はFaker選手が配信内で紹介してくれたリストの一部で、フルバージョンを(韓国語)を確認したい場合はAfreeca TV の公式投稿を確認してほしい(https://bj.afreecatv.com/leesh2148/post/111678483)。クリスマスに予定がなかった皆さん、年末年始予定がない皆さん、この機会に是非Faker 選手の読書の軌跡を追ってみてはいかがだろうか。