ようやく秋らしい季節になってきて過ごしやすい限りだ。さて、ゲーマーであれば最近の界隈でのAmong Us熱を見過ごすことは出来ないだろう。軽くプレイした程度であるが感想を書いていく。
Among Usのルールを軽く説明しておくと、船員(村人)とインポスター(人狼)に別れ、それぞれの勝利条件を満たすためにマップを奔走するという人狼系ゲーム。船員側はインポスターを全て追放するか、”タスク”と呼ばれるミニゲームのようなものを全て完了させれば勝ち。インポスター側は船員の数がインポスターと同数以下になれば勝ちという人狼おなじみの勝利条件と、サボタージュ行為が成功すれば勝ちでもある。
・非常にとっつきやすい
Among Usの評価するべき最大のポイントはそのとっつきやすさと言える。役職は船員とインポスターの2種類しかおらず、船員に課されているタスクは数クリックで終わる簡単なものしかない。システム的な奥深さを徹底して排除したのではないかと感じるほど入門がしやすい。
インポスターは船員に近づいてキルボタンを押すだけで殺害が可能で、「Project Winter」や「Deceit」のように実力が介入する余地はほぼ無い。ゲーマーなら数ゲームで操作には慣れるだろう。
・日本語化MODあり
一応日本語化MODは用意されているが、チャットはローマ字しか使えず、もともと難しいゲームでもないのでそこまで恩恵はない。とはいえ導入も簡単ではあるが。
・多岐にわたるルールカスタマイズ
見ての通りルームのゲーム設定項目はかなり多いが、その全てがカスタマイズ可能。バランス重視できちんとルールを定めるのもいいし、飽きてきたらガラリと変えても良いだろう。用意されているカスタマイズ項目は有用な物が多く、例えば追放時の役割表示なんかはオフにすると残りのインポスターの数がわからなくなり、より人狼ゲームっぽさが増す。
また、アバターのカスタマイズも多くプレイヤーキャラクターの見た目が10人分きちんと差別化出来ることや、投票会議中のチャットに一瞬だけクールダウンが付いており連投不可になっているなど、痒いところに手が届いている。
・チープな見た目だが意外な没入感
ビジュアルはまさにインディゲーといったところだが、宇宙船の中に裏切り者が居るという設定は意外と緊張感につながっていて面白い。舞台が宇宙船なので会議による追放では船外にシュートするし、タスクもスペースパンクな内容で世界観作りには綻びがない。このあたりはライトユーザーに受けが良いのではないだろうか?
・人狼と比べてどう?
Among Usと一般的な人狼ゲームとで共通して言えることはどちらもある程度人数が必要と言うことだ。インポスターが2人居たほうがゲームが盛り上がるが、そのためには全体で8人以上人数が欲しいところ。少人数向け人狼として代替になるかというと微妙なところだ。また、とっつきやすい分、奥行きも足りないかなというのが筆者の感想。やはり役職が少なく、”狐陣営”のような第三勢力も居ないため、人狼的な複雑さはあまりない。
一方でそのとっつきやすさと様々な人数に対応している点、また価格も安いことなどからサクっとプレイするライトなゲームとしてはかなり評価できる。既に述べたが、カスタマイズ性やゲームの作りはきちんとしていて好印象だ。また、開発は今後もアップデートを続けると宣言しているので、慣れたユーザー向けにより奥深いゲームモードを用意してくれるかもしれない。
Among UsはSteamで520円。金土の夜に人を集めて盛り上がるのには良いゲームだろう。
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