ここ数年、「ハースストーン」の爆発的なヒットを受けて、デジタルカードゲームは極めてメジャーなジャンルとなったように思う。
新作カードゲームを紹介する……なんて言うと、「もう3つくらい掛け持ちしてるしなぁ。」という声も聞こえてきそうだ。
だが今回紹介するのは、生半可なモノではない――第二次世界大戦を題材にしたDCG、「KARDS」だ。
本ゲームのパックを開封して出てくるのは、美少女やドラゴンではない――兵隊・戦車・戦闘機……そしてプロパガンダポスター。
1.「KARDS」チュートリアル
初回にゲームを起動してロードが終わると、すぐこの画面が出てくる。
ここでメールアドレス登録を行うことで、のちほど3パックを受け取ることができる。
忘れずにやっておこう。
まずは、新兵訓練が行われる。
第一段階はかなり基礎的なチュートリアルなので、ここで基本的な操作を覚えよう。
それを終えると、今度は実戦形式のチュートリアルが始まる。
使う国も、対戦する国も自分が選ぶ。
全ての国でチュートリアルを行う必要があるので、ここで使用する国を拘る必要はない。
気になった国をプレイしてみよう。
こちらは日本を選択。敵にはUSAを選択し、ヤマトソウルを見せつけることにする。
開戦当初は果敢に攻め込み一定の戦果をあげたものの…
戦いが長引くにつれスタッツで勝る米軍に押し返され戦況は少し劣勢状態に。
ゼロ戦の奮闘によりなんとか勝利。 歴史を塗り替えてしまった。
チュートリアルが終わると先程登録したメールアドレス宛にコードが送信される。
このコードは”Shop”の”REDEEM”から使用することができる。
2.「KARDS」レビュー
さて、このゲームには5つの国――他のカードゲームにおける、ヒーローやリーダーのようなもの――が存在するのだが、
このゲームのユニークなポイントとして、二国で”連合軍”を組織することが可能。
比率はメイン国28枚、サブ国12枚で固定(デッキの枚数はいかなる場合も40枚)。
これがまた絶妙なバランスで、この縛りがあるからこそデッキ構築で楽しく悩めると感じた。
それぞれの国には史実に基づいた個性があるので、自分が好きな二国の組み合わせを作るといいだろう。
たとえば、ソ連の畑で採れる兵士と日本の特攻カードの相性は抜群だ。
ここで、筆者が使っているカードたちを少し紹介したいと思う。
“DEADLY DUTY”は兵士を殉職させて2枚ドローできる。
“HONOR”はユニットに+4/+4の補正を掛けるが、ターン終了時に栄誉の死を遂げてしまう。
“321st RIFLE REGIMENT”は死亡時に1/1の兵士トークンを残す。
“RESERVES”は畑から1/1の兵士トークンをいっぱい引っこ抜いてくる。
プレインズウォーカー、山本五十六。 幻のレアカードだ。
詳細なルールは割愛させてもらうが、一般的な、カードを戦場に出していくタイプのストラテジーと考えて問題ない。
ユニットを戦場に出すコストとは別に、移動コストも設定されているので、デッキを作る段階から考えることが多い。 戦略や選択肢の多さを楽しめる人にはぴったりだ。
キーワード能力やユニット種ごとの相性など、少し複雑な部分もあるが、カードゲームと英語に苦手意識を持たない人なら、おおよそ数戦で慣れることができると思う。
フレンド対戦もすでに実装されているので、友人を誘ってプレイするのも良いだろう。
3.課金について
課金コンテンツとして、パック、スリーブや装飾品などの購入が用意されている。
定番のウェルカムバンドルも用意されているので、初回はお得にパックを手に入れることができる。
4.総評
カードを閲覧できるコレクションモードでは、数百種類もあろうかというカードそれぞれに、実際の写真と合わせて詳細な解説が記述してある。
ゲームとしても、高い戦略性を備えていて、第二次世界大戦をテーマにしたというインパクトだけで終わっていないのが素晴らしい。
総評して、カードゲームと第二次世界大戦に対する深い情熱が産み出した名作といえよう。
さあ、このゴールデンウィーク、ファンタジーの世界を離れ、無骨で血みどろな第二次世界大戦の世界へ飛び込んでみてはどうだろうか。
興味をもった方のためにもう一度Steamストアページへのリンクを記しておく。
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