インターネット上のミームのほとんどは賞味期限が短い。日本では、長く続いているインターネット・ミームはそうないだろう。(ホモビデオが元ネタのインターネットミームくらいか)そんな中、古くから残り続け、決して消えないように見えるのは、”リックロール(rickroll) “だ。リック・アストリーの80年代のヒット曲「Never Gonna Give You Up」のリンクを、別のURL(アダルトサイトだったり、アニメへのリンク)と偽り、クリックして騙すというコンセプトは2007年のエイプリルフールの悪ふざけから始まった。
それ以来、リックロールは未だ生き残っているネットミームとなっている。
リックロールをZoomに招待するWebサイトが登場
コロナ禍により世界中の多くで、リモートワーク・リモート授業のようなバーチャル会議がはじまり、ビデオ会議ツールの利用率が上がった。そして、数あるビデオ会議ソフトの”Zoom”にて、リックロールを招待するWebサイトが突如公開された。
インターネットの最も由緒ある伝統となっているリックロールは、見ず知らずの人にアストリーの’80年代ポップスの賛歌を聴いてもらうことが可能だ。InviteRick.comは退屈で相手の表情もよく読めないZoom ミーティングの世界からあなたを救うためにここにある。
翌日にサービス停止
この記事を見て招待したいと思った人は多いだろう。しかし残念なことに既にサービス停止している。
Zoomの法務チームから、利用規約に違反しているという悲しい、しかし嬉しいメールを受け取った。当然のことながら、リックは今すぐにその行為を中止しなければならない。もしあなたがリックをZoomsで体験したのなら、リックがどれだけ嬉しそうにしているか知っているはずだ。世界は今、多くの笑顔を必要としている。リックはその一端を担えて光栄だ。みんな、愛をありがとう。
公式サイトより
バーチャルリックロールは、個人的なZoomアカウントで実行されているため、7月7日にサービスが開始されたが、Zoomの利用規約に違反しており7月8日にサービスは停止してしまった。
バーチャルリックロールのサービス停止は非常に残念だ。日本でも昔からあるネットミームを使った同様の試みが出てほしいと思うばかりだ。個人的にはドラサイトのフラッシュを爆音で流してくれるようなものを求めている。退屈な会議をぶち壊して欲しい。
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