Armello(アルメロ)をプレイした感想。キャラクターの見た目や世界観といった”ガワ”の部分ではなく、ゲーム性に踏み込んで感想を書いていこうと思う。
・ゲームの概要
六角形のタイルが敷き詰められたゲームボード上を1ターンに3マスだけ移動することが出来る。そのボード上をクエストやダンジョン、集落などのイベントマスを目指して歩き回るのだ。もちろん、他のプレイヤーに突撃すれば戦闘も発生する。ボード中央には”宮殿”が存在し、王が待ち受けている。この王の体力はターン経過で減っていき、王が死亡するとゲームは終了となる。戦闘はサイコロを振って行われ、ステータスに差のある相手との戦いでも勝ちの目は見込める。このゲームの醍醐味であり盛り上がる部分だ。
ターン毎にマスを移動するほか、カードを使用した相手プレイヤーとの駆け引きも行われる。カードはマスの離れた相手にも使用可能で、いわば他のプレイヤーと直接戦闘する”近接戦”と、カードで戦う”遠距離戦”、この二本柱がせわしなく交差しながらゲームが進んでいくのだ。
・4つの勝利条件
アルメロのゲームの勝利条件は4種類あり、どれを目指すかはプレイヤーの自由だ。
十分な戦闘力を持って王に挑む「王殺し」
王が自然死もしくはプレイヤーと相打ち時に名誉が最も高い者の勝利となる「名誉」
精霊石を4つ集めて王を浄化する「精霊石」
王より高い穢れ値を持って王に挑む「穢れ」
とはいえ精霊石と穢れは運が絡み、名誉勝利は消極的な手段なので、安定した勝ち筋となるのは王殺しであるが、運が良く精霊石の集まりが良い場合などは勝ち筋を切り替えていく柔軟なプレイが必要だ。
・十分に用意されたプレイスタイル
DLCも含めた計20体のキャラクター選択に加え、ステータスを補正する指輪とアミュレットを選択できる。つまりキャラクター×指輪×アミュレットでプレイスタイルが決定するのだ。これらの補正値はステータス+1程度であるが、例えば知能なら1増えれば手札の保持枚数も恒久的に1枚増えるので、これらが及ぼすキャラクター使用感の変化は大きい。長所を伸ばすも良し、短所を補うも良しであり、同じキャラクターでも指輪とアミュレットで大きく味付けが変えられるのは非常に面白い。目指す勝利条件とキャラクター選択、さらにそこに絡む運要素で毎試合違ったゲーム展開があり、ドラマが生まれるのだ。
・ターン制でありながら暇しない
4人対戦のターン制ゲームということで非常に待ち時間が発生するように思えるが、そうではないのがアルメロの良い点だ。カードはターン中で無くても使用可能で、相手の移動先のマスを予測して罠を設置するなどの駆け引きがアツい。自分のターンは相手と直接戦闘し、相手のターンはカードを使った遠距離戦が行われるので案外暇なしだ。ただし、カードは使うタイミングも重要なので、じっくり考える余裕が無い時も多い。
アルメロはSteamで配信中のほか、iOS版もリリースされている。iOS版は基本プレイ無料なので興味を持った方は是非プレイして貰いたい。
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