Bungieが開発するエクストラクションシューター『Marathon』が、「The Future of Marathon」と題して2027年に向けた今後の方針を公開した。
発売以来のフィードバックとして、開発チームは「新規プレイヤーにはゲームがわかりにくい」「経験者は将来の見通しを知りたい」「気に入っていても続ける理由が足りない」という声を挙げており、それに応える形で、10月・12月・3月の3段階で大きく作り変えていくという。
全体のスケジュール
- 10月上旬「Nightfall Refresh」:進行、報酬、ライブ体験の見直し
- 12月「Symbiosis」:初の常設PvEモード、拡張されたPerimeter、新シェル、オンボーディング改善、ソーシャルスペース
- 2027年3月「Marathonの進化」:PvE・PvP・PvEvPをつなぐ体験、より深い成長要素、Cradleの再構築、ストーリー強化、新たな敵、完全新規ゾーン
なお、今月初めに発表されたとおり、Marathonは厳密なシーズン制のリリースから離れ、カレンダーではなく開発内容と規模に合わせて更新のペースを決める方針に切り替えている。
「エクストラクションだけ」からの脱却

Marathonは、勝者総取りのPvEvP(プレイヤー同士の撃ち合いとAI敵が混在する)エクストラクションとしてスタートした。開発側はそのスリルを好むプレイヤーのために残しつつ、ほかの遊び方も用意するとしている。
「仕事終わりに軽く1ラン回したい人」「クルーと一晩じっくり遊びたい人」「ビルドを試したい人」「対人で腕を競いたい人」「謎を追ってタウ・セティIVの廃墟を深く探りたい人」、そのすべてに対応する、というのが今回の方針だ。PvEvPは今後も重要な柱だが、つながった複数のサバイバル体験のうちの一つという位置づけになる。
あわせて、死後に意識を新しい「シェル」へ再アップロードできる傭兵「ランナー」という設定を生かし、シェルごとの成長や役割をより自分で決められるようにCradle(クレイドル)を再設計する。世界観の面では、タウ・セティIVをより異質で敵対的な場所にし、オリジナルの『Marathon』3部作とのつながりも強めるという。新たな敵には、旧作ファンにはおなじみのPfhor(フォー)も「変化を遂げた姿」で登場する予定だ。
12月「Symbiosis」の中身

最初の大きな一歩となるのが12月の「Symbiosis」だ。
- 初の常設PvEモード:他のランナーに狙われる心配なく、探索や実験、挑戦ができる場所。詳細は配信前に改めて公開される
- 実験的なチームデスマッチ:ラン全体を賭けずに、気軽に対人の腕を磨けるモード。反響を見て今後の対人戦の方向性を決める
- Perimeterの大刷新:菌類の生態系が広がって見た目が一新され、新ルートも開く。Outpostの「Pinwheel」のような挑戦的なポイントも追加され、頂点のボスとして過去最大の敵「Tick Queen」が登場する
- 新シェル「Bishop」:高性能なロボット侍。スピードと奇襲、強烈な近接バーストで仕留めるハンターキラー型
- オンボーディング改善:「新規プレイヤーに一度に多くを覚えさせすぎている」として、基礎を学んで自信をつけられる導線を作る
- ソーシャルスペース:CyAcがスポンサーの交流スペースで、射撃場も併設。仲間と集まって武器やアビリティ、シェルを試せる
2027年3月:つながった「Marathon」へ

3月のアップデートは、Symbiosisよりはるかに大きな「Marathonの進化」と位置づけられている。予定されている内容は以下のとおり。
- 常設のPvE・PvP・PvEvPを相互につなぐシステム
- 新しいオンボーディング体験
- Cradleの再構築と、より深いシェルの成長要素
- より焦点を絞ったクエストラインとストーリー
- 新たなエイリアンの敵
- 完全新規ゾーン
開発チームは「3月はMarathonの進化の終わりではない」としつつ、ここで説明してきた体験が「一つにつながって動き始める地点」になると述べている。今回のブログにあわせて、制作の課題や作っている空間を紹介するDev Insights動画も公開された。
『Marathon』とは
『Marathon』は、Bungieによる同名シリーズを現代のエクストラクションシューターとして再構築した作品だ。舞台は失われたコロニーが眠る惑星タウ・セティIV。プレイヤーはサイバネティックな傭兵「ランナー」として、ソロまたは2〜3人のクルーでマップに降り、物資や戦利品を漁りながら、ライバルプレイヤーや敵勢力と戦って脱出地点を目指す。シェルごとに異なるスキルを持ち、隠密型から重戦士、支援役まで多彩なビルドを組める。
基本情報
- Steamストア:Marathon
- 開発・販売:Bungie
- ジャンル:PvEvPエクストラクションシューター
- 対応人数:ソロ/2〜3人クルー、クロスプラットフォーム対応
- 価格:4,480円
- リリース:2026年3月6日
- 対応言語:日本語(フルボイス)を含む13言語
- 今後の予定:10月上旬「Nightfall Refresh」/12月「Symbiosis」/2027年3月大型アップデート
総評:「信頼を取り戻す」ための方向転換
ブログの締めで開発チームは「信頼を取り戻すには、未来を語るだけでは足りない」と書いている。発売半年でここまで踏み込んだ方針転換を出すのは、現状への危機感の表れだろう。
中身を見ると、常設PvE、チームデスマッチ、オンボーディング改善、射撃場付きのソーシャルスペースと、「PvEvPが怖くて入れなかった人」の入口をまとめて作りにきている。一方でエクストラクションの緊張感を好む既存プレイヤー向けにも、Tick Queenや新ゾーンといった歯ごたえのある目標が用意された。12月のSymbiosisが、その両立がうまくいくかの最初の試金石になる。
情報元:Steam ニュース。画像はSteamストアページより。





