Relic Entertainmentが開発・販売するRTS『Company of Heroes 3』で、シリーズ20周年を記念した「Company of Heroes 20th Anniversary Update」ことアップデート3.0が配信された。開発チームは「2023年の発売以来、最大のリリース」としており、新規プレイヤーにもベテランにも体験を大きく改善する内容だという。
ビジュアルと天候、オーディオ、AI、バランス、新規・刷新マップ、キャンペーン、コスメ、協力モード「Final Stand」と、ほぼすべての要素に手が入っている。以下、Steamで公開された公式パッチノートから主な変更点をまとめる。
雨・雪・泥。冬の地中海が戦場に
これまでの晴れたイタリアや北アフリカのマップに加え、雨、雪、泥、濡れた地面といった天候表現と、秋や冬の景色が加わった。地中海戦線の長く過酷な冬を表現した、暗く重い雰囲気のマップも登場する。
- ユニットライティング:ユニットや車両に影を落とさない補助光を当て、背景に埋もれず見やすくした(設定でオン・オフ可能)
- マップ選択画面に、雪や雨が降るマップを示す天候タグを表示
- 人員のツールチップに維持費(アップキープ)を表示するなど、UIも改善
新マップ5種と既存マップの刷新

- Ancona Railyard(1vs1):汚染された港町アンコーナの工業地帯。序盤は密集しているが、戦闘が進むと大きく開けていく
- Foggia Airfield(3vs3):連合軍の爆撃拠点として重要だったフォッジャの飛行場
- Turin Steelworks(4vs4):雨と炎に包まれたトリノの製鉄所跡。崩れた工場や格納庫で近距離戦が続く
- Radarstation Mammut(4vs4)
- Vire River Valley(2vs2)
さらに「Langres Winter(1vs1)」「Mignano Summit(3vs3)」「Rapido River Crossing(4vs4)」はビジュアルが一新された。
イタリア戦役キャンペーンの経済を刷新
イタリアのダイナミックキャンペーンマップは、より能動的な挑戦になるよう作り替えられた。
- 陣地(エンプレイスメント)からの被ダメージを下げ、敵地を進む面倒さを軽減
- 代わりに敵の動的な攻勢が頻繁になり、さまざまな方向から自軍の領土に攻め込んでくる
- ほとんどの戦闘で資源がもらえなくなり、収入は主に領土の占領とアップグレードから得る形に変更。アップグレードは排他的な選択式になった
- キャンペーンマップの見やすさを改善し、全ミッションのライティングや雰囲気も見直した
ミッション選択画面も整理され、イタリアの28ミッション、北アフリカの8ミッションに加え、DLC「Operation Torch」の15ミッションをまとめる「Torch」セクションが追加された。
Final Stand:3人協力と大量の新要素
協力モード「Final Stand」は、リプレイ性の向上を軸にした大型コンテンツ更新となった。
- 最大3人の協力プレイに対応(全バトルグラウンド)。人数に応じて敵のイベントも大規模になり、開発チームいわく「ゴリアテも3倍」
- 新バトルグラウンド「Dam Busters」:嵐が来ると味方全員の視界と射程が下がり、嵐が晴れると通常以上に伸びる
- 新ユニット13種:米軍のM29 ウィーゼルやM3 突撃キャリア、英軍の4.2インチ重迫撃砲やバレンタイン、DAKの指揮パンツァーなど
- 新アビリティ14種、新パッシブ技術33種(全陣営共通と陣営固有の両方)
- 敵側にもユニットが追加され、終盤のボスは砲塔の旋回が速く、歩兵分隊も大きくなった
冬仕様の伝説コスメ

各陣営に、地中海の冬季作戦をイメージした伝説(レジェンダリー)コスメセットが追加された。米軍は山岳部隊がモチーフの「Climb to Glory」、国防軍は精鋭猟兵の冬装備「Edelweiss」、英軍は即席の布迷彩をあしらった「Bloody Baltic」などが用意されている。
初の大型キャンペーンDLC「Operation Torch」は11月26日発売
あわせて、本作初の大型キャンペーンDLC「Operation Torch」が11月26日(日本時間)に発売されることも改めて告知された。1942年の北アフリカを舞台に、実戦経験の乏しいアメリカ軍を率いて精鋭部隊へと鍛え上げていく、物語重視のキャンペーンになるという。
『Company of Heroes 3』とは
『Company of Heroes 3』は、第二次世界大戦を題材にした人気RTSシリーズの第3作だ。舞台を地中海と北アフリカに移し、歩兵・戦車・砲兵を組み合わせた分隊単位の戦術戦闘を描く。建物を壊して射線を通す破壊表現や、遮蔽物を活かした戦い方がシリーズの持ち味で、ターン制の戦略マップで進めるイタリア戦役、北アフリカのキャンペーン、オンライン対戦や協力プレイを楽しめる。
基本情報
- Steamストア:Company of Heroes 3
- 開発・販売:Relic Entertainment
- ジャンル:リアルタイムストラテジー
- 価格:7,590円
- 発売日:2023年2月24日
- 対応言語:日本語を含む15言語
- DLC「Operation Torch」:2026年11月26日発売予定
総評:「発売以来最大」の名に恥じない総合アップデート
天候と冬マップの追加で戦場の見た目と遊び方が大きく変わり、キャンペーンは「戦闘で稼ぐ」から「領土で稼ぐ」へと経済の考え方そのものが変わった。Final Standも新ユニット13種、パッシブ33種と、ほぼ別モードと言えるほどの追加量だ。
シリーズ20周年の節目に、Operation Torchの発売を控えてゲーム全体を底上げしてきた形だ。久しぶりに戻るプレイヤーにとっても、今はちょうどいいタイミングだろう。
情報元:Steam ニュース、3.0 Update Patch Notes(Steamコミュニティ)。画像はSteamストアページより。





