今回はデジタルカードゲームの雄、ハースストーンのメタ解説、オススメデッキや作りやすさなどを紹介していく。
本記事では、8月7日にリリースされた最新拡張パック「突撃!探検同盟」の環境をメインに取り扱う。
ここ最近、マジック・ザ・ギャザリングやポケモンカードにおいてジャッジの問題が相次ぎ、リアルのカードゲームに不信感を持っている人も多いのではないだろうか?そんな時期でこそ、再度デジタルカードゲームに目を向けてはいかがだろう。
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ハイランダー ハンター
《偉大なるゼフリス》を筆頭にハイランダーカードが追加されたため、メタの中心はハイランダーデッキと言っても良い。その中でも最も人気なのはハイランダーハンターで、遅めのデッキに軒並み強く、AOEに乏しいので横並べをしてくるマーロック系、ズー、トークンドルイドなどが苦手。
構築は秘策ハンターのハイランダー版と言ったところで、《実験台9号》の都合上大量の秘策を1枚づつ積んでいくところも秘策ハンターと類似している。ハンターのハイランダーカードは《恐竜使いブラン》で、7マナでキングクラッシュを召喚出来るすぐれもの。
作成費用は高め。レジェンドを多く使う。ゼフリスやジリアックスは汎用性が超高い中立カードなので良いが、《実験台9号》なんかは実質ハンター専用なので流用は効きにくい。
クエスト シャーマン
悪の手先を駆使する、ハースストーン”らしさ”の強いデッキがクエストシャーマン。小粒なデッキに対してはクエストを進めながら盤面を制圧出来るが、ローグ、ウォリアーといったテンポ寄りのデッキには苦戦を強いられる。
まずどの悪の手先が手に入るのか、その悪の手先からどの呪文が手に入るのか、何に進化するのか、などハースストーン的思考力が試される。《シャダウォック》しか大きなフィニッシャーも居ないので、手に入れたカードや進化でやりくりしていく必要があるが、それが出来れば無限の可能性を秘めているだろう。
作成費用は安め。しかしクエストやシャダウォックを筆頭にシャーマンのカードが多いので汎用性には乏しい。
ドルイド
序盤はおとなしく、中盤以降は猛威を振るう。そんなドルイドのスタイルに忠実な新クエストを手にして戦っているのがクエストドルイド。早いデッキにはついていけないが、遅いデッキには概ね有利を取れる。
クエスト達成後は選択カードが両方発動するようになるので、《オアシスサージャー》で5/5/5の急襲を2体出すなど暴力的なプレイが可能だ。《戦ドルイド・ローティ》に関しては4形態全てを選択した状態で場に出てくる。
作成費用はかなり高額。ドルイドのレジェンドを多く使うし、それ以外のカードもほとんどドルイドのものばかりだ。初心者が気軽に手を出すのはオススメしない。
マーロック パラディン
高い爆発力で猛威を奮っているのがマーロックパラディンデッキだ。《プリズムレンズ》からの《登場!マーロック鮮鯛》で問答無用の展開が可能だ。遅めのデッキには強いが、横並び系との盤面の取り合いは苦手。
デッキを大量に消費する都合上、ハイランダー構築でないのにハイランダーカードを採用しているのが面白いところ。《シェフ・ノミ》まで入っているので、アグロデッキながら派手なプレイが楽しめる。
作成費用はそれほど高くないが、パラディンのエピックを使うのがややネック。使うレジェンドはゼフリスやシェフ・ノミなど中立の汎用性のあるカードなので良いが、エピック以下のマーロックカードはマーロックデッキでないと出番がないので、全て魔素から作ろうとすると費用はかさむだろう。
マーロック シャーマン
悪党同盟で増えた強力なマーロックを引っさげて活躍しているのがマーロックシャーマン。《アングラ・アングラー》一枚でどれだけでも展開出来る可能性を秘めているが、ローグやウォリアーには盤面を取られがち。
並べさえすれば《血の渇き》か《マーロックの戦隊長》でいつでもリーサルが狙えるのが魅力。《フィッシュブリンガー》という相手がマーロックでなければアドバンテージの取れる一枚も増えた。
作成費用はかなり安め。戦隊長、融合体といった中立のエピックに加え、レジェンドは《スカーギル》だけで良い。その他のマーロックカードはクラシックも多いため、財布には優しいデッキとなっている。
アグロ ウォリアー
《バタバタミイラ》《血盟の傭兵》といった壊れカードを抱えて勢力を伸ばしているのがアグロウォリアー。盤面の取り合いもバーストダメージも強く、多くのデッキに五分から有利が取れるが、コントロール系のウォリアーにはめっぽう弱い。
《お触れ役》《怯える下っ端》で手札補充が容易で、《ツーデンランス》で序盤の盤面制圧も得意。後半はリロイ+内なる怒り+血盟の傭兵で8マナ16点など手札からとんでもないダメージが出せる
作成費用はそれほどでもないが、ウォリアーの新エピックを2枚使うのがネック。レジェンドはグロマッシュと中立カードなので作成しても損は少なめ。構築の型は《狂瀾怒濤》や《民兵指揮官》を入れて持久力を高めたり、《暴走》や《アルカナイトリーパー》でよりアグレッシブに行くことも出来る。ラダーを登ることを考えるなら、後者の方が一戦あたりは短くなるだろう。
コンボ プリースト
伝統的なアーキタイプであるコンボプリーストだが、《大祭事アメト》《冥界の導き手》《傷を負ったトルヴィア》の3枚で大きく強化された。《熱狂する火霊術師》で対応出来る程度の横並べデッキには強いが、粒の大きなミニオンへの対処は苦手。クエスト系などのんびりしたデッキに対しては圧倒的に優位がある。
プレイスタイルは大きく変わっておらず、ノースシャイア、侍祭で大量ドローをし、コンボパーツを集めてOTKを狙うだけだ。依然プレイ難度の高い玄人向けのデッキであることには変わりはない。
作成費用はかなり安く、新カードを除けばいつも使っているレア以下ばかりなので非常に作りやすい。とはいえプレイ難度を考えると素直にオススメしにくいデッキではあるが、ラダーの節目で気分転換に違うデッキを使ってみたい人が作るのにはお手頃だろう。
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