Newsニュース

100人規模のサンドボックスFPS『WARDOGS』9月11日EA開始。事前ダウンロード解禁とともにシーズン1の変更点が公開、レベル15の必要経験値はほぼ倍に

100人規模のサンドボックスFPS『WARDOGS』9月11日EA開始。事前ダウンロード解禁とともにシーズン1の変更点が公開、レベル15の必要経験値はほぼ倍に

BULKHEADが開発しTeam17がパブリッシングを手がける大規模戦闘FPS『WARDOGS』が、2026年9月11日に早期アクセスを開始する。これに先立ち事前ダウンロードが解禁され、あわせてシーズン1の変更点をまとめたパッチノートが公開された。

内容がかなり踏み込んでいる。特に経験値カーブは、レベル15時点で必要量が倍以上に膨らんでおり、これまでの週末ベータテストの感覚で挑むと足元をすくわれる。

そもそも『WARDOGS』とは:最大100人、256km²、そして所持金

ss1

本作は、タクティカルな銃撃戦と連合部隊による戦闘に建築と破壊のメカニクスを融合させた、最大100人参加のミリタリーサンドボックスFPSだ。

ゲームモードは「キング・オブ・ザ・ヒル」に着想を得たもので、3チームが256km²のマップ内にランダム生成される2×2kmのコントロールゾーンを奪い合う。ゾーン内に最も多くのプレイヤーを送り込んだチームがポイントを獲得し、先に100ポイントへ到達したチームの勝利となる。ゾーンの出現位置が毎回変わるため、マッチごとに展開が変わる設計だ。

そして本作の核が「金」である。プレイヤーは所持金$10,000からスタートし、リスポーンのたびに武器・装備・ビークルを購入してロードアウトを組む。蘇生、味方の輸送、目標地点の制圧といったチームプレイが資金報酬として還元され、資金はマッチをまたいで保持される。どのタイミングで高額装備に投資するかという判断が、そのまま戦績に直結する。

経験値テーブル:レベル15で必要量が100.9%増

ss2

今回の変更で最もインパクトが大きいのがここだ。開発チームは「これまでのバランスは週末限定のベータテスト向けに設計されていた」と明言し、正式なシーズン運用に合わせて水準を引き直したと説明している。

主な変化は以下の通り。

  • レベル6:8,750 → 9,250(5.7%遅く)
  • レベル10:25,000 → 35,000(40.0%遅く)
  • レベル15:54,750 → 110,000(100.9%遅く)
  • レベル20:111,500 → 250,000(124.2%遅く)
  • レベル25:192,000 → 325,000(69.3%遅く)
  • レベル30:293,750 → 400,000(36.2%遅く)
  • レベル35:416,500 → 500,000(20.0%遅く)
  • レベル40:551,250 → 650,000(17.9%遅く)
  • レベル50:838,000 → 1,000,000(19.3%遅く)

レベル6未満は変更なし。つまり序盤の入りは据え置きで、10〜20のあいだが一気に重くなり、35以降はカーブが緩むという形だ。開発チームの狙いは明確で、「プレイ時間20〜25時間の中央値のプレイヤーがおおよそレベル20に到達し、上位5%の大型報酬を狙うプレイヤーはより多くの周回を必要とする」水準に置いたという。

なお、経験値カーブと解放順はシーズンごとに異なるものを用意すると告知されている。今回の数値が恒久的なものではない、という点は押さえておきたい。

経験値イベント側も2件調整が入った。航空機によるプレイヤーキルが300 XP → 250 XP、そして$75未満の補給箱アイテムの売却が25 XP → 1 XPへ。後者は明らかに稼ぎの穴を塞ぎに来ている。

経済の変更:買い物が「選択」になる

ss3

価格改定も広範囲に及ぶ。開発チームは前線基地とハンマー系の値上げについて「購入が本当の選択になるように」と説明しており、雑に買えていたものに重みを持たせる方向だ。

値上げされたもの

  • ベンダー、Forward Operating Base:$2,500 → $7,500
  • ベンダー、Large Hammer:$1,600 → $2,400
  • Career、Artillery Tank:$400,000 → $500,000
  • Recon、6-10x MRADスコープ:$25,000 → $40,000/6-10x MOAスコープ:$30,000 → $45,000
  • Support、Medium Hammer:$10,000 → $25,000/Large Hammer:$25,000 → $75,000
  • Pilot、Small Armored Supply Crate:$5,000 → $10,000/Little Bird(ミニガン):$25,000 → $50,000
  • Driver、Kodiak Flatbed:$15,000 → $35,000

値下げされたもの

  • Pilot、Blackhawk:$50,000 → $35,000
  • Driver、URAL:$50,000 → $35,000/Dune Buggy:$35,000 → $25,000/Music Tape H:$5,000 → $2,500

Support系のハンマーが軒並み跳ね上がる一方、ヘリのBlackhawkと輸送系の車両は安くなっている。建築で固めるより、機動して人を運べという意思表示にも読める。補給箱の購入カーブも25〜250から1〜200へ再設定され、低価値アイテムの価格が適正化された。

解放レベルの再編:ArtilleryとHeavy Tankが遠くへ

トラックごとの解放条件も組み替えられた。目立つのは強力な車両が後ろへ下げられた点だ。

  • Career:Artillery Tankがレベル55 → レベル90へ。ほかDeagleが90→85、556mm APが85→83など、細かい前倒しは複数あり
  • Driver:Heavy TankがCareerレベル35からDriverレベル35へ移動。URALが4→3、Kodiak(Assault)が8→6、Dune Buggyが10→8、Large Supply Crateが20→16、URAL(Covered)が30→18、URAL(Attack)が40→25、Humvee(ミニガン)が35→30と、多くの車両が前倒し
  • 逆にKodiak(Flatbed)はレベル2 → レベル10へ後退
  • Medic:PP-19 50連ドラムマガジンが33 → 29
  • Support:Large Hammerが7 → 8

Driverトラックについては「攻撃車両の解放順が納得感のある流れになるよう組み替えた」と説明されている。軽い車両は早く、重い破壊力は遠くにという整理だ。

通報システムの刷新と、モデレーションの透明化

対人ゲームとして地味に重要なのがこの項目だろう。

  • 新しい通報追跡システムを追加
  • 通報に重み付けを導入し、繰り返しの通報や悪意ある通報の影響を小さくした
  • 試合の自動終了が無効の場合、チーター処罰がサーバー内で通知されるように
  • 「サーバーから追放されました」の表示は、実際に処罰された場合のみ表示されるように

通報の重み付けは、要するに「通報ボタンの連打で他人を沈められない」ようにする措置だ。100人規模のゲームでこの手当てが初日から入っているのは悪くない。

パフォーマンスと安定性、その他の修正

  • DLSSフレーム生成を再起動せずに無効化できるように。レンダーターゲットプールも設定可能に
  • シャドウキャッシュの更新回数を削減し、キャラクター操作開始時のカクつきを軽減
  • フレーム生成パイプラインのクラッシュ原因を2件修正。ほか建築物、チャットのツールチップ、退出済み所有者の武器発砲、ゲームスレッド外のネットワーク呼び出しに起因するクラッシュを修正
  • ベンチマークスコアが高い環境では、シャドウ品質を完全無効化するのではなく「低」に制限するように
  • プレゼンス経由でのセッション参加がフレンドのみに
  • 地面に落ちたアイテムがナビゲーションに影響しなくなり、わずかに動作が改善
  • サーバーブラウザーの絞り込み機能を刷新。「サーバーを立てる」ボタンからホスティングページへ直接移動可能に
  • ボイスチャットが参加失敗後に切断されたままになる問題を修正。高負荷時の安定性向上と通信状態表示の追加
  • Blackhawkのバランス調整とピッチ反応の改善、車両砲塔の最大旋回速度に上限を追加、155mm・122mm・照明弾の設置物が装備スロットを多く占有するように、戦車の照準に影響していたDPI問題を修正
  • 教会の屋根で意図しない位置に到達できるエクスプロイトを修正

基本情報

  • Steamストア:WARDOGS
  • 開発:BULKHEAD/パブリッシャー:Team17
  • ジャンル:アクション、インディー、大規模マルチプレイヤー、シミュレーション(早期アクセス)
  • 早期アクセス開始:2026年9月11日
  • 価格:4,980円
  • 対応言語:日本語を含む14言語

総評:ベータの感覚を捨ててから入りたい

パッチノートを読んでいて印象的なのは、開発チームが「これまでは週末ベータ向けの数値だった」と正面から認めている点だ。経験値が倍近く重くなり、補給箱の売却稼ぎが1 XPに潰され、前線基地とハンマーの値段が跳ね上がる。気軽に稼いで気軽に建てるフェーズは、シーズン1の開始とともに終わる。

代わりに輸送ヘリと軽車両が安くなり、車両の解放も前倒しされた。金を貯めて重装備を出すゲームというより、動いて人を運んでゾーンを取るゲームへ寄せてきた印象を受ける。100人・256km²という規模で、その方向転換がどう転ぶかは実際に回してみないと分からないが、少なくとも設計意図は一貫している。

事前ダウンロードはすでに解禁済み。9月11日の解禁に合わせて走り出すなら、レベル10〜20の壁を覚悟したうえで、序盤にどのトラックへ経験値を寄せるかを決めておきたい。

情報元:Steam ニュース(事前ダウンロード開始とシーズン1変更点まとめ)、Steamストア。画像はSteamストアページより。