Blizzard Entertainmentは、BlizzCon 2026にあわせて『ハースストーン』の新情報をまとめて公開した。
内容が濃い。新クラスの追加、新拡張版のリリース日、メインメニューと日誌の刷新、期間限定ショップ「闇市」、そしてバトルグラウンドの新ミニオン種族と、5本柱が同時に発表されている。順に見ていきたい。
新クラス「モンク」が2027年3月に参戦

最大のニュースがこれだろう。『ハースストーン』に新クラス「モンク」が追加される。
公式が挙げている特徴は「俊敏で適応力が高い」というもので、これまでにない遊び方をもたらすとされている。クラスを代表するヒーローは、『World of Warcraft』でもおなじみのチェン・ストームスタウトだ。
実装時期は2027年3月。ティーザートレーラーはすでに公開されているが、具体的なカードプールやヒーローパワーについては現時点で明かされていない。
クラス追加は『ハースストーン』にとって稀なイベントだ。長年9クラス体制が続いたあとにデーモンハンターが加わった経緯を思えば、そこにさらにもう1つ増えるインパクトは小さくない。既存クラスとのカードプール配分がどうなるかも含め、続報を待ちたいところだ。
新拡張版「黒の帝国の君臨」は10月21日リリース

次期拡張版「黒の帝国の君臨」のシネマティック・トレーラーとカードが公開された。リリースは2026年10月21日。
舞台は旧神たちが力の絶頂期にあった古代アゼロス。それに抵抗すべく立ち上がったタイタンフォージとの戦いを描く、という構図になっている。『World of Warcraft』の世界観でいえば最も古い層に踏み込むテーマで、旧神をフィーチャーした過去の拡張とはまた違った切り口になりそうだ。
先行購入バンドルはすでにBattle.netショップで販売中。ゲーム内での購入は、後述するパッチ36.6がリリースされる9月16日2時から可能になる。
パッチ36.6(9月16日2時):メインメニューと日誌を刷新
拡張版に先行して、9月16日2時にパッチ36.6が配信される。ここが実は日常のプレイ体験に一番効いてくる部分だ。
- メインメニューのデザインを刷新し、お気に入りの機能にすぐ飛べるナビゲーショントレイを追加
- 「ハースストーン日誌」を刷新し、毎週進化する形式に変更
- ログイン時に無料レジェンドカード「M.O.T.H.E.R.」を配布
刷新される日誌では、報酬の獲得、ストーリー体験、クエスト完了、強力なボスとの戦闘、期間限定イベントの発見ができるという。要するに、これまで分散していた遊びの入り口を日誌に集約し、週替わりで回していく設計に見える。詳細は近日発表とのこと。
「闇市」:ランク戦を回すと専用通貨が貯まる

9月16日から10月13日まで、期間限定の「闇市」が開かれる。
仕組みはシンプルで、ランク戦をプレイするだけで期間限定通貨を獲得でき、それを使ってパック、カード、見た目のカスタマイズを購入できる。
面白いのは価格設定で、闇市の値段は常に変動するとされている点だ。公式は「お得な取引ができるようにまめに訪れるか、値段をうまく交渉してみよう」と書いており、単なる交換所ではなく価格の駆け引き自体を遊びにするつもりらしい。
期間は約4週間。ランク戦を回す理由がひとつ増える形になる。
バトルグラウンドに新ミニオン種族「異形」
バトルグラウンドには、最新ミニオン種族「異形」が追加される。実装はパッチ36.6.1(9月23日)だ。
カード破棄によるシナジーを軸とした種族で、旧神「神祇」を目覚めさせるために働き、強化されていく。異形が1体死ぬたびに神の目覚めが近づくという仕掛けになっており、公式は「その瞬間が訪れたら、誰もがそのことを思い知るだろう」と煽っている。
自陣のミニオンが死ぬことがカウントを進めるという設計は、バトルグラウンドの既存種族とは方向性がかなり違う。盤面を守る種族ではなく、消費して条件を満たしにいく種族という位置づけになりそうだ。
発表内容のまとめ
- 9月16日 2:00:パッチ36.6配信。メインメニュー刷新、日誌刷新、無料レジェンド「M.O.T.H.E.R.」配布、拡張版のゲーム内購入解禁
- 9月16日〜10月13日:期間限定「闇市」開催
- 9月23日:パッチ36.6.1。バトルグラウンドに新種族「異形」実装
- 10月21日:新拡張版「黒の帝国の君臨」リリース
- 2027年3月:新クラス「モンク」実装
基本情報
- 公式サイト:ハースストーン
- 開発・販売:Blizzard Entertainment
- ジャンル:デジタルカードゲーム
- 価格:基本プレイ無料
- 対応プラットフォーム:PC、iOS、Android
総評:目玉は2027年3月、でも動くのは今月から
見出しとして一番強いのは新クラス「モンク」だが、実装は2027年3月とかなり先だ。今回の発表で実際に手元が動くのは、9月16日のパッチ36.6から始まる一連の更新のほうになる。
そのパッチ36.6の中身が、カード追加ではなくメインメニューと日誌の作り直しだったのは示唆的だ。毎週進化する日誌に報酬・ストーリー・ボス戦・期間限定イベントを集約するというのは、「対戦する場所」から「毎週覗きに来る場所」へ、クライアントの性格を寄せにいく動きに見える。闇市の変動価格も、同じく定期的に訪れさせるための仕掛けだ。
10月21日の「黒の帝国の君臨」でカードプールが動き、9月23日には異形でバトルグラウンドも動く。そして半年後にモンクが来る。今月から来年3月までの導線が一本で引かれた発表、と捉えるのが正しいだろう。
情報元:ハースストーン公式サイト(BlizzCon 2026)。画像は同公式サイトより。





