カオスヒーローズオンラインというゲームを知っているだろうか。2013年4月16日に日本での正式サービスを開始したAOSというジャンルのゲームだ。League of LegendsやDota2と同じジャンルのゲームと言えば分かりやすいだろう。そのカオスヒーローズオンラインがスマホMMORPGになって復活した。
本記事は、AOSとは何かというゲームに関してあまり関係がない部分から、歴史等も語られるので、興味がないプレイヤーは下記のリンクからダウンロードページを見てほしい。
AOSとは
”AOSというジャンル”と説明したが、一旦なんだよと思うプレイヤーも多いだろう。私がこのゲームの公式サイトを見たときも同じ気持ちを抱いた。カオスヒーローズオンラインがリリースされたときには、既にLoL、HoN、Dota2といったMOBA(マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ)と呼ばれるジャンルのゲームがリリースされていた。
その中で、後追いとしてリリースされた本作品の紹介として下記のような文言が公式サイトや各メディアで過剰に使われていたのである。
「AOS」とは”THE REAL ACTION ORINETED STRATEGY”の頭文字から来ている。上記の画像は日本運営か広告代理店がゲームジャンル略称を無理やり詰め込んでおり、ゲームの名前に相応しいカオスな状態となっている。
実際は、Blizzard Entertainmentの「Starcraft」のカスタムマップ「Aeon Of Strife」の略称から取ったもので、リアルタイムストラテジー(RTS)をベースに、お互いの拠点を破壊しあうことが最大の目的のゲームだ。このカスタムマップでは、資源の発掘や基地の建設といったRTS要素が取り除かれ、一つのユニットを操作して敵本拠地を破壊するというものだ。この説明を聞くと「ぅちが知ってるリグレジェじゃ~んバクワラ」となるだろう。
CHAOSってどんなゲーム
ゲームの歴史に興味がないミーハーなプレイヤーは、「リグレジェのパクリのスマホゲーが出たんだ!笑」と本記事をみて思うかもしれない。それは大きな間違いであり、RiotGamesに脳を犯されている可能性がある。
Blizzard Entertainment社のRTSゲーム「WarcraftIII」のMODであった、「Defense of the Ancients」通称DotAはご存じの方もいるだろう。現在では、続編に当たるDOTA2がValve社により展開中である為、なんとなく聞いたこともあるのではないだろうか。
同様にカオスヒーローズオンラインも、RTS「Warcraft III」のMODとして韓国で非常に人気が高かった「Chaos」を元に作られている。
最初はRTS用カスタムMODだったゲームジャンルが、韓国や中国で「Warcraft III」のカスタムマップ「DotA」・「Chaos」が大人気になった。「Chaos」は最盛期には、韓国で5万人の同時接続者数を記録している。※MODでこの人数は驚異的だった。
MODではなく、AOSというジャンルが注目されるようになり、スタンドアロン版の作品が世に出回るようになるまでの時間は短く、欧米では「League of Legend」や「Heroes of Newerth」といった作品が公開され、韓国では「Avalon Online」、「Chaos Online」といった作品がプレイされていた。今では、League of Legendくらいしか生き残ってはいないが、以前は多くのAOSがプレイされていたのだ。
この人気に追従したValveは「DOTA2」の開発を開始し、MODの元となっているWarcraftやStarcraftを生み出したBlizzard Entertainmentは「Starcraft II」のオフィシャルMODとして「Blizzard DotA」の開発をスタートした。※後のHeroes of the Storm
歴史あるCHAOSMOBILEを今すぐプレイしよう
韓国で2月27日頃リリースされた本作品は、Googleプレイ上でランキング7位まで跳ね上がり、「リネージュシリーズ」に追いつく勢いの成果となった。古くなったIPを活用して、原作(AOSジャンル)と全く異なるMMORPGというゲームジャンルで開発した点が特徴だ。
興味を持ったプレイヤーは、是非プレイしてほしい。
また、自分がプレイしているゲームだけではなく同ジャンルの他のゲームもプレイしてみてはいかがだろうか。私は、Battleriteをオススメする。
コメント